東洋医学では「心蔵神」と言いまして、私たち心臓の中に「神」を宿しているそうです。心神は身体の中で君主として、生命活動のあらゆる機能を主っているのです。
「火」の属性になっている夏は、私たちの身体の中で同じく「火」の属性になっている心と対応していますので、この時季は「神」の動きも活発になります。外に関心が向きやすく、行動力も増してきます。夏は心が動き出しやすくなるので、恋に落ちることもよくあるかも知れませんね。
心の神が喜ぶと人間はキラキラと輝きを放つようになります。目に輝きと肌に艶に現れたら、神が喜んでいる証拠です。
一方で、夏は神が活発になる分、疲れやすくもなるので、良質の睡眠をとって、神を養うこともとても大切です。生命は陰陽のバランスで成り立っているので、陽(活動)が過剰になったら、その分、陰(静か)の時間をしっかり作ることが必要になります。
陰の時間をもつことによって「神」の休養につながり、心身ともにより元気になります。
一年で陽が極まる夏、一日で陽が極まる11時~13時の時間帯になるべく、15分~30分ほど昼寝を取ると、神が落ち着きやすく、心臓が長持ちして、長生きにもつながります。仕事で昼寝を取ることが難しいようであれば、しばらく目をつぶって、頭を空っぽにするだけでも「養神」になります。
心を安定させ、神を養う「安神食材」は
アーモンド、玄米、蓮の実、ゆりね、青梗菜、あさり、しじみ、紅茶、ジャスミン、緑茶
などです。
神を養ったら、間違いなく運もよくなります。いつもみなさん良い運を運びますように!
作者:尹玉