小寒
明けましておめでとうございます。
1月5日~1月19日の間は24節気では「小寒」になります。
「小寒」は寒気が徐々に強まり、寒風と降雪が本格化しはじめる時節
この時季が体感的に寒く感じる頃ですので、暖かい服装を心掛け、特に腰回りを冷やさない
ことが大事です。
冬に対応している臓器は「腎」ですが、腎は命門の火の役目があり、身体全体の陽気の
源になります。腎陽を「真陽」とも言い、宇宙の中の太陽のようなものです。
腎陽・腎陰を養うのは寒い冬の時期の養生テーマでもありますので、身体を冷やさないなどの生活養生も必要ですが、食事面でも腎陽・腎陰をバランスよく取り入れること大切です。
正し、温めることでも、やりすぎると汗が出て逆に冷えてしまうので、なんでもやりすぎないことが大事です。
腎陽を養う為の代表的な食材は葱、腎陰は黒豆・黒ゴマなどがおすすめです。
<生活養生>
① 空気が乾燥しやすいですので、室内の湿度に気を付けましょう。
② 夜は早めに床につき、朝は明るくなるまで起きずに、たっぷり睡眠をとりましょう。
③ 汗をかくような激しい運動や、体力の消耗はなるべく避けましょう。
④ 心穏やかに過ごすようにしましょう。
⑤ 暖かい服装で、身体を冷やさないようにしましょう。
<食養生>
潤い効果がある滋陰・補血食材や、身体を温める補陽食材を積極的にとるようにしましょう。黒い食材や旬の根野菜も積極的にとるようにしましょう!
消化力が高まる時季ではありますが、食べ過ぎは胃腸に負担がかかるので気をつけましょう。白菜、大根、かぶなどの旬の野菜は消化を助ける効果があります。生姜やネギ、唐辛子など発散効果がある食材は身体の乾燥を招くこともあるので、ほどほどに。
身体にしっかり水分をとることも、この時季には大切です。お茶や、コーヒーは利尿効果があるので、お白湯がおすすめです。
小寒の頃の旬の食材:春菊、蕪、水菜、小松菜、大根、長芋
ブロッコリー、オレンジ
魚:いか、ワタリガニ、かわはぎ、鱈、なまこ
腎陽を補う食材:海老、にら、鶏肉、羊肉、イカ、葱、乾姜、シナモン
腎陰を補う食材:蓮根、山芋、ゆり根、梨、葡萄、リンゴ、松の実、白木耳、蜂蜜
補血効果がある食材::ほうれんそう、小松菜、イカ、黒豆、牛肉
理氣、消化促進食材:大根、白菜、かぶ、きんかん、玉ねぎ、米麹
それではみなさま暖かい小寒をお過ごしください。
作者:尹 玉