6月6日~6月20日の間は24節気では「芒種」になります。
「芒種(ぼうしゅ」とは米や麦など穂の出る穀物の種をまく時期という意味で、とくに米を指しています。
米は寒さに弱い為、この時期に種をまいていましたが、品種改良の進んだ現在は、もっと早く行われているようです。
芒種の「芒」は、稲穂や麦穂などイネ科の植物の穂先にある細い毛のような部分を指します。
「芒」は訓読みで「のぎ」と読み、漢字の禾(のぎ)偏と同じ意味です。
芒種の頃からは暑さが日一日と増し、湿気も高くなり日本列島は梅雨入りしていきます。
梅雨に入ると空気はしめじめし、その湿気が身体にも侵入しやすくなります。
身体に湿気が多くなると、頭や身体が重く感じたり、痰が増えたり、めまいになることもあります。
この時期は水分代謝をよくするものを積極的にとり、湿気を増やす食材は控えたほうがよさそうです。
マスク生活が続くと呼吸も浅くなり、水分代謝も滞りやすいですので、意識して深呼吸するようにしましょう。
適当に汗をかくことも、湿気を巡らせる為には必要ですので、お風呂にもしっかり入るようにしましょう。
<生活養生>
①
暑くなって来ると空調を使う頻度が増えますが、空調を頼りすぎると発汗が抑えられ
湿気を外に出せなくなるので、使い過ぎには気をつけましょう。
②
汗をかいた直後に、冷房の冷気にあたると、肌から寒邪が侵入し冷え性の原因になりますので、避けるようにしましょう。
③
夏は暗い時間が短くなりますが、睡眠は暗い時間にとった方が質がよくなりますので、夜はなるべく早寝を心掛けましょう。
④
昼に30分ほどの昼寝をとると、心臓が落ち着きやすいですのでおすすめです。
<食養生>
①
この時季は湿気をためやすい粘り食材(パン・麺など小麦製品やおもち等)や甘いもの、脂っこいものは控えるようにしましょう。
②
水分代謝をよくする食材を積極的に摂るようしましょう。スイカ、冬瓜、ハトムギ、胡瓜など。
③ 夏場は胃腸が弱りやすくなりますので、冷たい温度での飲食はなるべく避け、暖かく、消化の良いものをとるようにしましょう。
④ 炎天下での活動が増えて、身体が火照る場合は清熱効果がある食材をとると良いでしょう。苦瓜、キュウリ、トマト、茄子など。
⑤
汗をよくかく場合は、水分補給もしっかりしましょう。一度に大量な水をとるより、ちょこちょこ飲むようにしましょう。水分補給する場合はお茶やコーヒーよりも真水が望ましいです。
芒種の頃の旬の野菜:みょうが、レタス、ニンニク、らいきょ、木耳、杏子、梅
魚:こち、ヒラメ、真カレイ、銀あなご、めばちマグロ、銀鮭、鮎
<清熱解毒する食材>
食材:苦瓜、胡瓜、水菜、豆腐、ゆば、こんにゃく
<養心安神するもの食材>
食材:セロリ、百合根、卵、牛乳
<清熱解暑、生津止渇する食材>
食材:レタス、トマト、キュウイフルーツ、あわ、蕎麦、白菜、胡瓜、リンゴ、
グレープフルーツ、バナナ、梨
<利湿健脾する食材>
食材:西瓜、冬瓜、胡瓜、レタス、はとむぎ、枝豆
それでは健やかな芒種の時季をお過ごしください。