5月21日~6月5日の間は24節気では「小満」になります。
「小満」は命が次第に満ち満ちて山野の植物は花を散らして実を結び、万物がすこやかに満ちる時節。
体感的にも暑くなり、6月の夏至にむかってエネルギーが高まっていきます。
夏は何かと楽しいことも多いですよね。海に出かけたり、森に出かけたりするにも気持ちが良い時です。
こんな時期わたしたち人間は外に関心事が向かい、行動力が高まる分、体力消耗も激しくなりので、意識して休養もしっかり取りましょう。
明るい陽の時間が長く、真っ暗な陰の時間が短くなるので、小満の時季からは
暗い時間の睡眠を確保する為には早めにお休みになることがおすすめです。
そして、もうすぐ梅雨の時季にも入りますので、「湿」が身体にたまらないように、適切な運動やお風呂に入って汗を流して湿を発散することも必要です。
梅雨時季は食べ物も、湿を作りやすいものを控え、水分代謝をよくするものがおすすめです。
<生活養生>
①
夏場はほどよく汗をかくことも必要です。汗をかくことは体内の大掃除になります。かきすぎは熱中症になる危険性もあるので要注意です。
②
夏は暗い時間が短くなりますが、睡眠は暗い時間にとった方が質がよくなりますので、夜はなるべく早く寝るようにしましょう。
③
昼に30分ほどの昼寝をとると、夏に負担がかかりやすい心臓を労わることができます。
④
冷房で身体を冷やしすぎないように気をつけましょう。
⑤
しめじめした梅雨時季はお風呂にもしっかり入って、汗をかいて湿気を発散することも必要です。
<食養生>
①
夏場は胃腸が弱りやすくなりますので、冷たい温度での飲食はなるべく避け、暖かく、消化の良いものをとるようにしましょう。
②
炎天下での活動が増えて、身体が火照る場合は清熱効果がある食材をとると良いでしょう。苦瓜、キュウリ、トマト、茄子など。
③
汗をよくかく場合は、水分補給もしっかりしましょう。一度に大量な水をとるより、ちょこちょこ飲むようにしましょう。水分補給する場合はお茶やコーヒーよりも真水が望ましいです。
④ 夏場は湿気もたまりやすくなるので、湿気をとりやすくする食材もおすすめです。冬瓜、ハトムギ、はとむぎなど
小満の頃の旬の野菜:アスパラガス、グリーンピース、さやえんどう、山椒
にんじん、タケノコ、そら豆、紫蘇、夏ミカン、メロン、マンゴー
魚:カレイ、しゃこ、あおりいか、もんこういか、あいなめ、めばる、きはだまぐろ、おこぜ
<清熱解毒する食材>
食材:苦瓜、胡瓜、水菜、豆腐、ゆば、こんにゃく
<養心安神するもの食材>
食材:セロリ、百合根、卵、牛乳
<清熱解暑、生津止渇する食材>
食材:レタス、トマト、キュウイフルーツ、あわ、蕎麦、白菜、胡瓜、リンゴ、
グレープフルーツ、バナナ、梨
<利湿健脾する食材>
食材:西瓜、冬瓜、胡瓜、レタス
それでは皆様天地のエネルギーが満ち満ちているこの小満の時季を満喫されてください。