5月5日~5月20日の間は24節気では「立夏」になります。
「立夏」は四立のひとつで、暦上ではこの日より夏が始まるとされる時節。
これからの夏三か月は蕃秀(ばんしゅう)の季節といいます。蕃とは茂る、盛んであること、
秀は華であり美であることです。夏は繁り栄えて美しい意味です。
人間の陽気も盛んになるので、血流が活発になり、汗もかきやすくなります。
一方では、自然界で陽が極まる時は、私たちの身体では心臓に負担がかかりやすくなります。
心臓を労わる為には、夏からはできるだけお昼寝(30分ほど)をとることを
おすすめします。お昼寝できない場合は正午の時間あたりに5分だけでも目をつぶり、
頭を空っぽにして静かにしていると「心」は喜んでくれます。
夏は明るいの時間が長く、行動力も出やすい時期ですが、体力消耗も激しくなりますので、
意識して休養もとるようにしましょう。
<生活養生>
①
夏場はほどよく汗をかくことも必要です。汗をかくことは体内の大掃除になります。かきすぎは熱中症になる危険性もあるので要注意です。
②
夏は暗い時間が短くなりますが、睡眠は暗い時間にとった方が質がよくなりますので、夜はなるべく早く寝るようにしましょう。
③
昼に30分ほどの昼寝をとると、心臓が落ち着きやすいです。
④
冷房で身体を冷やしすぎないように気をつけましょう。
<食養生>
① 夏場は胃腸が弱りやすくなりますので、冷たい温度での飲食はなるべく避け、暖かく、消化の良いものをとるようにしましょう。
② 炎天下での活動が増えて、身体が火照る場合は清熱効果がある食材をとると良いでしょう。苦瓜、キュウリ、トマト、茄子など。
③ 汗をよくかく場合は、水分補給もしっかりしましょう。一度に大量な水をとるより、ちょこちょこ飲むようにしましょう。水分補給する場合はお茶やコーヒーよりも真水が望ましいです。
④ 夏場は湿気もたまりやすくなるので、湿気をとりやすくする食材もおすすめです。冬瓜、ハトムギ、はとむぎなど
立夏の頃の旬の野菜:アスパラガス、グリーンピース、さやえんどう、山椒
にんじん、タケノコ、そら豆、紫蘇、夏ミカン、メロン、マンゴー
魚:カレイ、しゃこ、あおりいか、もんこういか、あいなめ、めばる、きはだまぐろ、おこぜ
<清熱解毒する食材>
食材:苦瓜、胡瓜、水菜、豆腐、ゆば、こんにゃく
<養心安神するもの食材>
食材:セロリ、百合根、卵、牛乳
<清熱解暑、生津止渇する食材>
食材:レタス、トマト、キュウイフルーツ、あわ、蕎麦、白菜、胡瓜、リンゴ、
グレープフルーツ、バナナ、梨
<利湿健脾する食材>
食材:西瓜、冬瓜、胡瓜、レタス
それでは皆様素敵な立夏をお過ごしください。