「穀雨」の頃の生活・食養生
4月20日~5月4日の間は24節気では「穀雨」になります。
「穀雨」はたくさんの穀物を潤す春の雨が降る頃。田畑を潤しその成長を促す時節。
まだ春を楽しんでいる真只中だと思いますが、「穀雨」は春の最後の節気になります。後2週間ほどで「立夏」となります。
この時季は夏に向けてエネルギーが変化していく土用の時季にもあたります。
土用の時季は胃腸が弱りがちになりますので、自然な淡い甘味食材などをとると助けになります。
そして胃腸を労わる為にも、ストレスをためないことが大事です。新しい環境の変化に身を置かれている方も多いと思いますが、ストレスを感じたら上手に発散しておくことが必要です。
暖かい気持ちの良い時季でもありますので、早起きして朝日を浴びることは陽気を養い、免疫も高めることができます。
<生活養生>
①
早寝早起きして、自然の陽気を浴びるようにしましょう。
②
軽い有酸素運動などを心掛け、気を巡らせましょう。
③
風が強い時期ですので、風の邪気が侵入しないように気をつけましょう。
④
目を使いすぎないように気をつけましょう。
<食養生>
① この時季は少し天然な甘味がある食材がおすすめです。甘味は気を緩ませ、胃腸の気を補う効果があります。穀物類や芋など。
② 香りが良いハーブ類の野菜は気のめぐりをよくしてくれるので、ストレスを改善してくれます。
③ 暴飲暴食、脂っこいもの、味が濃いものは肝臓や胃腸に負担をかけますので、避けましょう。
④ 温かい温度で飲食するようにして、胃腸を労わってあげましょう。
⑤身体の乾燥やイライラなどを感じる方は酸味がある食材を積極的にとりましょう。
穀雨の頃の旬の野菜:春キャベツ、三つ葉、新ごぼう、よもぎ、こごみ、
いちご、キウイ、グレープフルーツ
魚:黒鯛、真鯛、赤魚、黒カレイ、あかいか、ほっけ
温める効果がある食材:海老、にら、鶏肉、羊肉、イカ、葱、乾姜、シナモン
発散効果がある食材:紫蘇、葱、生姜、豆鼓、香菜
補血効果がある食材::ほうれんそう、小松菜、イカ、黒豆、牛肉
理氣、消化促進食材:南瓜、大根、かぶ、山芋、玉ねぎ、米麹
解毒効果がある食材:蓮根 キュウイ 白菜 味噌 緑豆 菊花 しそ もやし にんにく ふき いちじく、しじみ ブーアル茶
では皆様健やかな穀雨をお過ごしくださいませ。
作者:尹玉