啓蟄
3月5日~3月20日の間は24節気では「啓蟄」になります。
啓蟄は陽気に誘われて土の中の虫が動き出す頃。一雨ごとに春らしくなっていきます。
冬の寒さがゆるみ、ぽかぽか暖かくなって来ると、草木も芽吹き始め、虫も地面に出て活動するようになり、
人間もやる気が出て、なんだかわくわくしますね。
この頃から、身体の新陳代謝も活発になりはじめます。肝臓が盛んに働き、冬中の貯めこんだ脂肪や、
毒素などを外に出そうとしています。
この時季は肝を労わってあげることが大事です!
肝臓は伸びやかなのが好きなので、朝起きた時、のびのびと背伸びをすると喜んでくれます。
そして、肝臓に負担かけないようにするためには、脂肪を多い食事や添加物をさけ、
腹八分目を心掛けたらよいでしょう。
十分な睡眠をとることも、肝機能の修復にとても良いので早寝早起きをおすすめします。
春は気候が寒かったり、暑かったりと不安定な時期なので、人間も精神的に不安定になりやすくなります。
ストレスをためないよう自己ケアしてあげましょう。
<生活養生>
② 気分的な変化も感じやすい時季ですので、ストレスを溜めないようにしましょう。
③ 十分睡眠をとってエネルギーを養いましょう。
④ 軽い有酸素運動を心かけて、気を巡らせましょう。
⑤ 風が強い時期ですので、風の邪気が侵入しないように気をつけましょう。
⑥ 目を使いすぎないように気をつけましょう。
<食養生>
① 暴飲暴食は肝臓に負担をかけますので、避けましょう
② 緑の野菜を積極的にとり、肝臓を労わってあげましょう。
③ 苦味野菜は便通を助け、解毒を促してくれますので、適切にとるのは必要ですが、
身体を冷やす効果もありますので、冷え性の方は控えめにしましょう。
④ 温かい温度で飲食するようにして、胃腸を労わってあげましょう。
⑤ 味が濃いものや、脂質が多いものは控えるようにしましょう。
啓蟄の頃の旬の野菜:わらび、ぜんまい、新玉ねぎ、葉わさび、ふき
クレソン、うど
魚:めじな、真ふぐ、ぶり、ヤリイカ、石鯛、鰆、にしん
温める食材:海老、にら、鶏肉、羊肉、イカ、葱、乾姜、シナモン
発散効果がある食材:紫蘇、葱、生姜、豆鼓、香菜
補血効果がある食材::ほうれんそう、小松菜、イカ、黒豆、牛肉
理氣、消化促進食材:南瓜、大根、かぶ、山芋、玉ねぎ、米麹
解毒食材:蓮根、キュウイ、白菜、味噌、緑豆、菊花、しそ、
もやし、 にんにく、 ふき、いちじく、しじみ、ブーアル茶
それではみなさま素敵な啓蟄の時季をお過ごしください。
作者:尹 玉