2月4日~2月18日の間は24節気では「立春」になります。
「立春」は春の始まりで、日本の旧暦においては、一年の始まりとされています。
立春を迎えたら、ここからは徐々に大地に陽気が戻り、植物や動物も目覚める準備をしています。
立春を迎えるとともに、気分的にも幾分嬉しくなって来ませんか? なんだか希望が見える感じですね。
中国では立春の時は「春をかじる」という意味で春餅を食べる風習があります。
韮、海老、人参などを炒めたものをクレープのような薄い餅に巻いて食べるのが春餅です。
これが発展して、現在の春巻きになったようです。
立春とは言え、体感的にはまだまだ寒さが続いています。立春の頃はまだ春のエネルギーに変わり始めたばかりの頃なので、
天候的にも変化が大きい時期です。この変化に身体がしっかりついていけるように、身体を暖かくして、
十分な睡眠をとって、消化の良いものを心かけましょう。
<生活養生>
① 気候の変化が大きい時季、服装を急に減らすと風邪が侵入しやくなるので禁物。
② 気分的な変化も感じやすい時季ですので、ストレスを溜めないようにしましょう。
③ 十分睡眠をとってエネルギーを養いましょう。
④ 軽い有酸素運動を心かけて、気を巡らせましょう。
⑤ 激しい運動や、体力の消耗はなるべく避けましょう。
⑥ 目を使いすぎないように気をつけましょう。
<食養生>
まだ寒い時季ですので、身体を温める食材や韮や生姜、ネギなど発散効果がある食材などを摂りましょう。温めすぎは逆に冷えを招くことがあるので、要注意です。
解毒効果がある食材は春の苦味食材に多いですが、苦味食材は身体を冷やす効果があるので、冷え体質の方は控えるようにしましょう。
春の変化の時期は胃腸にタメージがきやすい時季でもあるので、消化に良いものを食べて胃腸を労わってあげましょう。胃腸にやさしく、氣を養ってくれるお粥などがおすすめです。
立春頃の旬の食材:京菜、ふきのとう、明日菜、セロリ、セリー
からし菜、菜の花
魚:鯖、真子カレイ、青鰺
温める食材:海老、にら、鶏肉、羊肉、イカ、葱、乾姜、シナモン
発散効果がある食材:紫蘇、葱、生姜、豆鼓、香菜
補血効果がある食材::ほうれんそう、小松菜、イカ、黒豆、牛肉
理氣、消化促進食材:南瓜、大根、かぶ、山芋、玉ねぎ、米麹
解毒効果がある食材:蓮根 キュウイ 白菜 味噌 緑豆 菊花 しそ もやし
にんにく ふき いちじく、しじみ ブーアル茶
それではみなさま素敵な立春をお過ごしください。
作者:尹 玉