1月20日~2月3日の間は24節気では「大寒」になります。
「大寒」は寒気が本格的になり、寒さが身に染みるつらい時節
大寒は体感的にとても寒く感じる時季ですが、冬の最後の節気になります。2週間もすれば立春を迎え、寒さも徐々にゆるみはじめるのです。
大寒の間は立春に向けて、土用の期間になりますので、この時季は特に慎重に過ごすことをお勧めします。土用は自然では氣の変化が起きる時ですので、身体にも変化が起きやすい時季です。
消化器が弱りやすくなるので、消化の良いものを食べて胃腸を労わりましょう。
心身とも疲れがたまらないようにケアして、休養をしっかりとりましょう。
そして、寒い時季は乾燥も伴っていることが多いので、しっかり水分を取ることをおすすめします。水分と言っても、お茶やコーヒーではなく、暖かいお白湯や塩分が入ったスープなどを積極的にとりましょう。お茶やコーヒーは利尿効果があるので、反って乾燥を招きますので、要注意です。
<生活養生>
① 空気が乾燥しやすいですので、室内の湿度に気を付けましょう。
② ストレスがたまらないように、心身のケアをしましょう。
③ たっぷり休養と睡眠をとりましょう。
④ 汗をかくような激しい運動や、体力の消耗はなるべく避けましょう。
⑤ 心穏やかに過ごすようにしましょう。
⑥ 暖かい服装で、身体を冷やさないようにしましょう。
<食養生>
胃腸を労わる消化の良い食材や、調理法を選びましょう。南瓜、人参など黄色の食材は胃腸のエネルギーを補ってくれるので、おススメです。白菜、大根、かぶなどの旬の野菜も消化を助ける効果がありますので積極的に取り入れましょう。潤い効果がある滋陰・補血食材や、身体を温める補陽食材も冬の養生になります。
大寒の頃の旬の食材:春菊、蕪、水菜、小松菜、大根、長芋
ブロッコリー、オレンジ
魚:いか、ワタリガニ、かわはぎ、鱈、なまこ
腎陽を補う食材:海老、にら、鶏肉、羊肉、イカ、葱、乾姜、シナモン
腎陰を補う食材:蓮根、山芋、ゆり根、梨、葡萄、リンゴ、松の実、白木耳、蜂蜜
補血効果がある食材::ほうれんそう、小松菜、イカ、黒豆、牛肉
理氣、消化促進食材:南瓜、大根、白菜、かぶ、きんかん、玉ねぎ、米麹
それではみなさま暖かい大寒をお過ごしください。
作者:尹 玉