冬至(一陽来復)
12月22日~1月4日の間は24節気では「冬至」になります。
冬至は冬の中間点であり、一年で昼が最も短く、夜が最も長い日です。
冬至は別名「一陽来復」と言います。
陰が極まって、陽の氣に向かう折り返し時点で、弱まった太陽の力が復活し始める時でもあるのです。
冬至は変化を意味していますので、この時季は慎重に過ごした方がよさそうです。
身体はゆったり、のんびり、心は穏やかに和やかに過ごすことがおすすめです。
深く内観して、これからの生き方を考えるのに相応しい時もあります。
日本では、南瓜や、小豆を食べる風習もありますが、この時季は黒豆、黒ゴマ、黒米、など黒い食材がパワーを増やしてくれますので、おススメです。そして根野菜もエネルギーを補います。大根、かぶら、山芋、にんじん、ゴボウ、ジャガイモなど
自然の旬の氣をいただいて、自分の根っ子で、生命力の貯金タンクである腎を補ってあげましょう!
<生活養生>
① 空気が乾燥しやすいですので、室内の湿度に気を付けましょう。
② 夜は早めに床につき、朝は明るくなるまで起きずに、たっぷり睡眠をとりましょう。
③ 汗をかくような激しい運動や、体力の消耗はなるべく避けましょう。
④ 心穏やかに過ごすようにしましょう。
⑤ 暖かい服装で、身体を冷やさないようにしましょう。
<食養生>
潤い効果がある滋陰・補血食材や、身体を温める補陽食材を積極的にとるようにしましょう。黒い食材や旬の根野菜も積極的にとるようにしましょう!
消化力が高まる時季ではありますが、食べ過ぎは胃腸に負担がかかるので気をつけましょう。白菜、大根、かぶなどの旬の野菜は消化を助ける効果があります。生姜やネギ、唐辛子など発散効果がある食材は身体の乾燥を招くこともあるので、ほどほどに。
身体にしっかり水分をとることも、この時季には大切です。お茶や、コーヒーは利尿効果があるので、お白湯がおすすめです。
冬至の頃の旬の食材:蓮根、野沢菜、くわい、にんじん、マッシュルーム
魚:さより、あんこう、とらふぐ、芝海老、ズワイガニ
伊勢海老
身体を温める食材:海老、にら、鶏肉、羊肉、イカ、葱、乾姜、シナモン
潤い効果がある食材:蓮根、山芋、ゆり根、梨、葡萄、リンゴ、松の実、白木耳、蜂蜜
補血効果がある食材::ほうれんそう、小松菜、イカ、黒豆、牛肉
理氣、消化促進食材:大根、白菜、かぶ、きんかん、玉ねぎ、米麹
それではみなさま穏やかな冬至をお過ごしください。
作者:尹 玉