朝夕がぐっと冷え込み、霜が降り始める頃。
10月23日~11月7日の間は24節気では「霜降」になります。
霜降は、秋の最後の節気です。後2週間ほどで、立冬を迎えます。
秋と冬の過渡期になりますので、この時季は、体力の消耗が行き過ぎないように
身体を労わることが大事です。秋の土用にもあたる時季ですので、胃腸にやさしい
食事をとって、心穏やかに過ごすことをおすすめします。
春夏は「陽」を養いますが、秋冬は「陰」を養うと言われています。
気候が暖かいと、植物も、動物も外に向けて活動的になるのですが、寒くなると植物は枝葉を落とし、動物は冬眠状態に入り、万物が閉蔵するようになります。
陰を養うとは、自分の中に、奥にエネルギーを蓄えることです。
この時季は、しっかり食べて、寝て、休んで、静かな時間をたくさん取るのが、自然の摂理にあった生活になります。
年末に向けて、忙しくなることもありますが、身体も、心も労わることを忘れないようにしましょうね。
<生活養生>
① 激しい運動を避けて、十分な睡眠をとれるように気をつけましょう。
② 身体を冷やさないように、温かい服装を心かけましょう。
③ 軽い有酸素運動をして、気を巡りましょう。
④ 深呼吸を心かけましょう。
⑤ 空気が乾燥しやすい時季ですので、室内の湿度を保つように工夫しましょう。
<食養生>
きのこ類や芋類が今の時期の旬になりますので、積極的に取り入れることをお勧めします。きのこ類や芋類は「氣」を補い、免疫を高める効果があります。
この時季は胃腸を労わる時季でもあるので、温かい温度でとることもおすすめします。
そして、乾燥が気になる時でもありますので、潤い効果がある食材も取り入れましょう!
この時季は、温かいスープや、お粥、発酵食品などを積極的に摂りましょうね。
霜降の頃の旬の野菜:しめじ、栗、柿、山芋、さつま芋
魚:ししゃも、はたはた、サバ、ほっけ・きんき
身体を温める食材:海老、にら、鶏肉、羊肉、イカ、葱、乾姜、シナモン
潤い効果がある食材:蓮根、山芋、ゆり根、梨、葡萄、リンゴ、松の実、白木耳、蜂蜜
精神を安定させる食材:ゆり根、山芋、蓮の実、なつめ、かき、しじみ、アーモンド、紅茶
気を補い、免疫を高める食材:山芋、さつま芋、舞茸、大豆、しめじ
それでは皆様暖かい霜降をお過ごしください。
作者:尹 玉