8月23日~9月6日の間は24節気では「処暑」になります。
処暑は暑さが峠を越えて後退しはじめる夏の終わりを感じる頃。
この頃は、暑さも収まり、蝉の声も聞こえなくなって、少し静かになった感じがしませんか?
天気が涼しくなったら、夏と比べて、呼吸がしやすくなったことを体感していると思います。
秋は私たちの五臓の中では肺と対応し、呼吸系統に影響が出やすくなります。
肺は「嬌臓」と呼ばれ、お嬢様臓器です。嫌いなものが多いので、ご機嫌を損なわないように気をつけましょう。
肺が嫌いなもの:寒・熱・乾燥・よごれです。
暑すぎるのも、寒すぎるのも、苦手で、乾燥やよごれを感じるとタメージを受けやすくなります。
肺は呼吸系統を主り、水分代謝をして、血液の中に酸素を送り込んでくれます。
<生活養生>
① 軽い有酸素運動をして気を巡らせましょう。
② 背筋を伸ばして、姿勢を正して深呼吸を心かけましょう。
③ 過度な体力消耗を避けて、十分な睡眠をとれるように気をつけましょう。
④ 精神的には秋は不安定になりやすい時季ですので、感情を自分でコントロールできるように心かけましょう!
⑤ 朝の3時から5時までは肺が全身の潤いを運んでくれる時間なので、この時間は熟睡することが必需です。
<食養生>
食事面では、これからの季節は徐々に乾燥が気になる時でもありますので、潤い効果がある食材を取ることをお勧めします。同時に胃腸にも優しい調理法、例えばスープ・お粥などで
摂ることも、おすすめです。
処暑の頃の旬の野菜:もも、新生姜、すだち、ぶどう、いちじく
魚:しじみ・めごち・真たこ・かさご・ぐち
潤い効果がある食材:蓮根、山芋、ゆり根、梨、葡萄、リンゴ、松の実、白木耳、蜂蜜など
それでは皆様爽やかな処暑をお過ごしください。
作者:尹 玉